Windowsで環境パスを設定する方法
概要
環境構築な内容を説明しようと思うとどうしても
「まず環境パスを設定します(キリッ」→「環境パスって何?」って
流れが頻繁に発生して、説明が面倒になるのでまとめてみた。
でも普通にPCを使う分には気にしなくていいと思います。
環境パスとは
環境パスには任意のフォルダへのパスが設定されています。
これが設定されているとそのフォルダの中にあるものは
どこのフォルダからでも参照する事ができるようになります。
環境パスが設定されているとコマンドプロンプトであったり、
Git Bashであったり、様々なところで利便性が上がります。
また、フレームワークやIDEを使用する場合、環境パスが設定必須な場合も多いです。
人によって、インストールする場所や設定がバラバラで「環境依存」してしまいます。
そこで環境パスにインストールした場所を設定する事で、
環境依存するパスを解消してスタートラインを揃えるみたいな感じです。
環境パスの設定方法
スタートボタンを右クリックして、
システム→システム情報→システムの詳細設定→システムのプロパティ→環境変数を開きます。
なぜこんな初見だと絶対辿り着けない場所に移動したのか。
Windows10ならWindowsキーを押して、「環境変数を編集」を検索すれば
Cortana先生が一瞬で開いてくれるのでこちらから開く方法をお勧めします。
環境変数一覧で「Path」と書かれたところが環境パスです。
ユーザー環境変数は今ログイン中のユーザーのみ使用可能な環境変数設定で
システム環境変数は全てのユーザーに使用可能な環境変数です。
設定しないとどうなるの?
「D:\Test」のフォルダをコマンドプロンプトで開いている時、
「C:\xampp\mysql\bin」にインストールされたmysqlコマンドを使いたいといった時、
環境パスを設定していないとそんなものは知らんと言われてしまいますが、
フルパスで指定するとちゃんと結果が返ってきます。
でも、毎回やってたら効率も悪くなにより面倒です。
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D:\Test>mysql --version 'mysql' は、内部コマンドまたは外部コマンド、 操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。 "C:\xampp\mysql\bin\mysql.exe" --version C:\xampp\mysql\bin\mysql.exe Ver 15.1 Distrib 10.1.36-MariaDB, for Win32 (AMD64) |
次に環境パスを設定してみます。
ユーザー環境変数のPathの部分を選択して、編集ボタンを押します。
環境変数名の編集の一覧に「C:\xampp\mysql\bin」を追加してみましょう。
最近のWindowsはリスト上になっていて編集しやすくなっていますが、
テキストの編集を押すと、実際には;セミコロン区切りのテキストデータで保存されています。
設定が終わったらOKを押します。
ユーザー環境変数とシステム環境変数が上下に並んでいるウィンドウのOKボタンです。
環境変数のウィンドウを閉じた時に設定が反映されます。
もう一度、確認してみると今度はフルパスを指定しなくても結果が返ってきました。
これでこのフォルダに「環境パスが通った」状態になりました。
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D:\Test>mysql --version mysql Ver 15.1 Distrib 10.1.36-MariaDB, for Win32 (AMD64) |
コマンドの類はだいたい同じフォルダに集められているので、
環境パスが通った事により、「C:\xampp\mysql\bin」に
あるコマンドはどこからでも実行できるようになります。
まとめ
インストーラーを使ったインストールでは、環境パスが自動で追加される場合があります。
例えばgitのインストーラーでも途中で環境パスに追加するか?みたいな選択肢があります。
フレームワークやIDEを使用する場合、環境パスが通っている事が前提である場合が多いので
環境パスとは何か知っておくと構築時に理解しやすくなります。